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zoom RSS Scott Walker 日本公演 27歳の絶唱 

<<   作成日時 : 2008/03/07 06:22   >>

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夢でも幻でもない・・・眉目秀麗な27歳の実存派ヴォーカリスト スコット・ウォーカーの真価を凝縮したコンサートが 今から38年前のこの日 この日本でありました。

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芸能ジャーナリズムから「謎めいた隠遁者」などと言われていたスコット・ウォーカーが 〜今では信じられないことだけど〜 約一ヶ月に渡って日本に滞在し 日本のファンの前にその魅力の全貌を いや「片鱗」を見せてくれました。

というのは公演時間が30分余りじゃ短すぎるという不満を抱いた聴衆が多かったからですが コンサートに行った私にはそんなことは問題外。

暗闇の中に浮かび上がるその姿 詩情豊かに丁寧に歌い上げるその声 魂を射抜かれたような感動 ステージにたたずむスコットの歌に 最初から最後まで釘付けになり 特にジャック・ブレル作品を歌うスコットの「演唱」とでも言うべき表現の深さ・大きさは 圧巻!でした。

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★参考までに手元にある資料(FC会報Scott Club)から1970年3月時の記録を以下にメモします。

SCOTT ENGEL WALKER 1970年日本公演 

日程
3月 7日(土) 6:30 サンケイホール
3月 8日(日) 1:00 渋谷公会堂
  〃      4:00   〃
3月 9日(月) 6:30 東京厚生年金ホール
3月17日(火)6:30    〃
3月20日(日)  〈ヤング・フェスティバル・ハルミラ〉出演キャンセル
3月20日(日)6:30 渋谷公会堂  
3月21日(土)2:00 サンケイホール
  〃     5:00   〃    (ハルミラの振り替え)
3月22日(日)2:00 横浜市民ホール(旧宝塚劇場)
  〃     5:00    〃
3月23日(月)6:30 仙台東北電力ホール
3月24日(火)6:30 名古屋市公会堂
3月26日(木)7:00 京都会館第一ホール
3月27日(金)6:30 大阪厚生年金大ホール
3月29日(日)2:00 大阪府立体育館

曲目
アムステルダム(Amsterdam)
涙でさようなら(Make It Easy On Yourself)
メイン・ストリート・ミッション(Main Street Mission)
もう聞きたくない(I Don’t Want To Hear It Anymore)
ジャッキー(Jackie)
黒羊の少年(Black Sheep Boy)
ジョアンナ(Joanna)
 〜 想い出のシンシナティ(The Lights of Cincinnati)(メドレー)
孤独(Alone)

 * 3月8日のみアンコールで「いとしのマチルダ」(Mathilde)を歌う。
 * 3月8日から「Black Sheep Boy」は「シンシナティ」の後の曲順になる。
 * 3月17日から「行かないで」(If You Go Away)を歌う。
 * 3月21日より「孤独」(Alone)が抜ける。
                 
エピソードなど
3月 4日  5:00pm 羽田着(JAL)東京の宿泊先はホテル・ニュージャパン

3月 9日 少女ファンが墨で描いたスコットの似顔絵が気に入り 
      その子を部屋に通し 10数分もおしゃべり!
      (一芸に秀でた人の強み!)

3月10日 Philips主催記者会見。

3月11日 浅草仲見世でセントバーナードの愛犬(ラスムス)の首輪を購入後
       銀座ソニービルへ行く。

3月12日 NHK「世界の音楽」の録画撮り。

3月13日 赤坂のクラブ「コパカバーナ」で"O. C. Smith Show"を観覧後
       会員制クラブ「ビブロス」へ。ここで当時人気モデルだった
       「立川マリ」嬢と会う。

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                (週刊ヤングレディ '70年4月6日号)

3月14〜16日 ホリディ。(14日は日本庭園の見学)

3月17日 東京厚生年金ホール楽屋入り口で 車から降りてきたScottに
       大勢のファンが飛びつき そのうちの一人がScottのサングラスを
       持ち逃げする騒動が発生。

3月18〜19日 ホリディ

3月22日 横浜公演終了後 夜10時半の列車で仙台へ。
        (ジャンケンごっこしていたとか)

3月29日 マリ嬢が急遽大阪へ出向き日本での最後の公演観覧。
       Scott&マリご一行は 夜の新幹線で帰京し
       仲良くホテル・ニュージャパンのバーへ。

3月末日 離日。

              ♪〜〜〜♪〜〜〜♪

全15回の公演のうち 私が出掛けたのは 初日のサンケイホール 渋谷公会堂 東京厚生年金ホールと横浜市民ホール。

スコットの歌の印象が強くて他の記憶はあまりないのですが 初日はリハーサルの関係で開場・開演がかなり遅れました。 前座の日本人グループが最後に歌ったのは 当時大流行のショッキング・ブルーの「ヴィーナス」だったのを いまだに鮮明に覚えています。 

どこの会場だったか忘れてしまいましたが Scottが椅子に座って歌う時のハイスタンド・チェアーが 何かの弾みでバタンとステージに倒れちゃったことがありました。

横浜市民ホールの公演日は 花冷えの気候でとても寒かった。 暖房が入ってなくてコートのまま着席したら スコットまで茶色のダッフル・コートを着たまま登場。 「Freezing〜」と言ってましたが コートは途中で脱ぎ 襟元に巻いた赤いマフラーが印象的でした。 この会場は元映画館だったそうで ホールとしてはちょっと場末感が漂い「スコットに悪いなッ」て思ったけど 会場が小さめな分 スコットがとても近くに感じられたのは嬉しかった〜。

当時の勤務地が赤坂に近かったので 赤坂一ツ木通り界隈にある「ビブロス」の前を 用事も無いのによく通ったもんです。 ホテル・ニュージャパンはその後火災で焼失しましたね。 

"Music Life”やFC会報によると この来日時のスコットは以前に比べて率直で快活な男らしい青年になったと伝えています。 スコットの最新ドキュメンタリー "30 Century Man"で 表情豊かにインタビューに答えるScott Walkerの現在と共通しているように思えます。
シガラミから解放され 充実した時間を送っている男の自負心がなせるものといえましょう。

日本でのコンサートの模様は 幸いなことに自家録音されたものがありますが 当時を知るファンの方はもとより スコット・ウォーカーの一世一代の名演・名唱を広く知ってもらうためにも何らかの形の公開が待たれます。

Scott公演時 何かしら皆さんの記憶に残ること またステキな思い出がありましたら お知らせ願います。                           

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コメント(16件)

内 容 ニックネーム/日時
確か、当時、TBSのTV番組、「ヤング720」に出演したらしいのですが、MLでは、歌はなしで出演だけと記事になっていました。知人がいうには、「マイウエイナントカ」を歌っていたよとのことでした。おそらく「MY WAY HOME」ではと思うのですが、どなたかご存知の方、教えてください。「世界の音楽」はバッチリ見ました。
swハーパー
2008/03/07 08:53
はじめまして☆
以前よりこちらにお邪魔しておりました。
初来日からずっとScottを好きです。
こちらで彼のことを詳しく知ることができて嬉しく思っています。
手元に70年3月29日の大阪府立体育館でのチケットがあります。高校生でした。大人のScottがとても眩しかったことを思い出します。
「世界の音楽」はオープン・リールのテープ・レコーダーに録りました。もう一度聴きたいです。。。
立川澄(清?)人さんの質問にとても丁寧に受け答えしていたのが印象的でした。
好きな作曲家は?と訊かれて、チャイコフスキー、プロコフィエフ、ヘンツェと答えていたと記憶しています。普通に話している声がとても素敵でうっとりしました。その時歌った曲を全部覚えておられる方いらっしゃいますか?
全てが美しく浮世離れした人ですね、you tubeで姿を見られて幸せです♪

はじめてなのに、長々とお邪魔してしまいました。
これからもいろいろ教えてくださいね。
ぽるかどっと
2008/03/09 09:30
Catwalkerさん この70年のコンサートに関して書いて頂いて感謝の気持ちでいっぱいです。私は8日の渋谷で生まれて初めてのライブ体験でうれしいのと興奮状態で、Scottの生の声を聞いて涙が止まりませんでした。
 当日は、高校受験の発表日でしたが、そちらの方は姉にまかせ 一人公会堂まで、道を聞きながらこころ弾ませ行きました。本当に15歳のわたしにとってまた今でも人生のハイライトだったと言えます。
 過去にはもどれませんが、もしもタイムトンネルがあるなら、Walker Brothersの時からのライブから見てみたいな〜と思います。あるいはアメリカではなくて、私が、イギリスに行っていたらScottの近くでどんな人生になっているのかなとちょっと考えてしまいました。
 こちらのサイトでは、いつもScottの世界をとおして癒されています。あまりコメントは書いていませんが、ずっ〜とこれからもよろしくお願いしますね。






スコッチー
2008/03/09 14:50
ぽるかどっとさん、「世界の音楽」でSCOTTが歌った曲、私が覚えているのは「コペンハーゲン」「二つの世界」「世界一強い男」「ジャッキー」です。番組前のお知らせでは、「今夜の『世界の音楽』のゲストは、ジャズのスコット・ウォーカーです」とうようなアナウンスでした。ジャズという位置づけになんとなく納得したのを覚えてます。番組が始まり、SCOTTの登場前にファンからの手紙が紹介されました。スコット・ウォーカーというアーティストが来日するので是非出演させて欲しいという女子高校生からのメッセージだったと思います。SCOTTの曲が好きな男性ファンしか知り合いがいなかったのですが、あらためてやっぱりSCOTTの人気はすごいのだなあという感じでした。
swハーパー
2008/03/09 18:45
ぽるかどっとさん、「世界の音楽」は、私もオープンリールで録音して何度も聴きました、私の記憶を記してみますね。
1曲目 「ふたつの世界 Best of Both Worlds」
2曲目 「コペンハーゲン Copenhagen」
インタビュー
3曲目 「ジャッキー Jackie」
4曲目 「世界一強い男 The Worlds Strongest       Man」
5曲目 「最後の封印 The Seventh Seal」

という内容でした。
尚、この音源は海外のサイトで購入可能です。
http://mbdiscs.com/MORE-WALKER-STUFF-FOR-SALE-
このURLをコピーして、アドレスバーに貼り付けて、エンターキーを押してくださいね。
catwalkerさん、またまた出しゃばりすぎて御面なさい。



tatts
2008/03/09 19:25
swハーパーさん、tattsさん、
ありがとうございます!嬉しいです!
記憶が蘇ってきました。
「ジャッキー」と「最後の封印」は確かでしたけど、でも
これですっきりしました。ここにきてよかった(^^)
今から聴いて浸ります♪

Scottファンのみなさんは優しい人ばかりですね☆
ぽるかどっと
2008/03/09 19:57
 スコットのコンサートには渋谷と横浜に行きました。横浜でのエピソード。私の席は真ん中で前から3列目、愛しいスコットが直ぐ側で超ラッキーでした。 ところがスコットが出てきて直ぐに前列のファン達がスコットのある部分を見ながらコソコソと話しだしたのです。私も何だろうとよく見たら、何と何とスコットのフロントのジッパーが開いていたのです。その内スコットもファンの視線に気付いたようで、スコットもそこに視線を落とすと慌てて後を向きジッパーを上げながら(恥ずかしい!)って言ってましたっけ。素敵なドジさんでした。 きっと覚えているファンの方もいるででょうね。 只、その日は寒い日でした。
ジンジャー
2008/03/09 20:56
(爆)(#^.^#)(爆)え〜ッ横浜でそんなことがあったの〜〜〜!ジンジャーさんのコメントを読んでもう吹き出しちゃいましたよ〜!こういう人間味あふれるエピソードをお聞かせいただいただけでも blogをやってよかった! 椅子を転ばしたのは確か横浜だったはず〜と思っていたので 赤面の至りのスコットが動揺して椅子を倒しちゃった・・・わけね。

初めてコメントを寄せてくださった「ぽるかどっと」さん 懐かしい思い出話をありがとう。 またアメリカから少女時代の大切な思い出を語ってくれたスコッチーさんありがとう! Scottが出演したNHK「世界の音楽」について具体的で貴重なお話をいただいたSWハーパーさん tattsさん どうもありがとう。 次回はこの番組の記録をお伝えします。
catwalker
2008/03/09 22:22
 横浜の公演はCATWALKERさんもいらしたのでしたね。あの日の公演はジッパー以外にもハチャメチャのことも起こり、日本人のベーシストがその曲には無いリズムを弾いた為にSCOTTが歌えなくなりscottはそのベーシストの前で何度かやり直しをさせていました。その時のSCOTTの顔は困り果てたような半ば泣き笑いをしているような顔でした。前列に近い席だったのでSCOTTの表情もよく見え、その困り果てた気持ちさえも伝わり、私もハラハラしながら事の成り行きを見ていました。 最近ラキー?な出来事がありました☆写真のネガの中から38年前のテレビ出演の時のSCOTTのネガが出て来たのです。20数枚程ありましたので早速写真屋に頼み楽しみに待っていたところネガも古いのでボケボケ。まともなのは数枚?。後のは鼻と口の顔のみ。この写真は当日母に頼んだと記憶しています。母の写す写真は何時もメインの被写体がずれていて、かろうじて隅に写っていたらお見事!という方でしたから(**)時々そのボケボケの写真を見ては、でも素敵〜と思い、3月発売の2曲組みのCDを楽しみにしているこの頃です。



ジンジャー
2008/03/12 13:48
皆さんの記憶力はすごいな〜と読ませていただきました。こんな事を書いたら非難されそうですが、私のコンサートの思い出は失望だけでした。開演までさんざん待たされ始まったと思ったら30分で終わり!生まれて初めてのライブなのに、どんなに期待していたことか!この後、彼は私の心から消えていきました。10年前位にWalker Brothersのテープを見つけなつかしさで購入し時々聞いていました。去年の今頃なにげなくScottoで検索してこのブログを知りました。彼の作品も最近のは受け付けません。バラードやジャズが好きです。ファンとして失格ですね?

nene
2008/03/12 16:18
 neneさんのお気持ちはよ〜くわかります。私はWALKER BROTHERSの時も二度程見ることができましたのでneneさんよりラッキーでしたが、SCOTTのソロの時はえ〜もう終わり?もしかして休憩時間か、それともアンコールでまた出て来るのかなとも思ったほどです。 その後段々とSCOTTの消息も途絶え、私もファンとしての息切れも感じ忘れていきました。そして長い月日が経ち久々に出会ったのがTILTでした。ワ〜SCOTTだ〜!まだ頑張っていたんだ〜と、本当に涙が出る程感動しました。その後TILTを購入し、その晩は嬉々としてそれを聞き始めたていたのですが、余りの変わり様に訳がわからなくなり何度も聞きなおしをしてみました。しかし私も受けいられずに、その晩は眠れませんでした。 私もバラードの方が好きです。でも未だに彼のファンには変わりありません。一度でいいから、最後でもいいから、彼の彼による作品のバラードが大ヒットしてもらいたい! して欲しい! 祈っています☆
ジンジャー
2008/03/12 18:46
私は、新宿の厚生年金ホールにいきました。SCOTTは、素敵でしたが、あまりの短さとアンコールのなっかったのに、愕然とした覚えが。そして、立川マリ嬢と箱根に雲隠れなどと、女性週刊誌をにぎあわせ、ハラハラドキドキしたものです。今のSCOTTは、新しいことに挑戦している姿がすばらしいと思います。過去にすがって、声があまりでないのにむかしのヒット曲を歌ている人達と同じだったら、悲しいですから。
lee
2008/03/13 22:10
neneさんが記憶されてるように 確かに短い公演時間だったので憮然とした思いをなされた方がほとんどだったのですが だからといって感銘を受けた歌の素晴らしさまで否定されるものではないのですね。
一般的な2時間のコンサートでもすべて印象に残るわけではなく 1曲でも圧倒的に自分が感動した歌があれば時間の多い少ないは関係ないと思うのです。
当時Scottへの見当違いなバッシングの声ばかり強くて 魂を揺さぶるようなScottの歌唱が省みられず 無念の思いを抱いていました。
この記事で Scottが表現した歌の世界を見直していただければ幸いです。

ジンジャーさん 横浜公演はハプニング続きだったのね! 面白いお話を伺ってると 横浜公演がついこの間のように感じられます。「同じ釜の飯を食った間柄」だからカナ?! 

leeさん 立川マリ嬢と箱根に行った時「富士屋ホテル」に行ったのでしたっけ?
leeさんのご意見に同感ですが 過去の歌だから封印するというのではなくScott本人が「歌いたい曲を歌う」という姿勢が理想ですね。 
catwalker
2008/03/15 00:35
確かにscottが歌いたい曲を歌うというのがいいですね。同感です。ありがとう。
平安寿子(たいらあすこ)の「あなたにパラダイス」
更年期症状の沢田研二ファン達の話ですが、「ファン心理」がとてもよく描かれていて、お薦めです。
2008/03/15 08:52 (当該記事に移動)
lee
2008/03/15 11:57
立川さんとのその後。yahooのグループサイトに投稿あります。(2001年4月のNO.3443)興味のおありの方はこちらです。
http//lauch.groups.yahoo.com/group/scott_walker/(ログイン必要です)
tablond
2008/03/17 14:26
>leeさん 「平 安寿子」さんの新刊「セ・シ・ボン」の紹介が 3月16日の日経新聞に掲載されていました。 作家としては遅咲きで時間をかけて人間の哀歓を描写するのが特色とのことで 「現代はすぐに結果を求める時代。 でも時間をかけて何かに到達することも大切」との平さんの答えは 印象に残りました。

>tablondさん 情報のご紹介どうもありがとう。yahooサイトに投稿したのは日本人だと思うけど 半可通の野暮なハナシですよね〜。
念のため2006年のインタビューでScott本人はその説を否定しておりました。 
catwalker
2008/03/25 01:39
Scott Walker 日本公演 27歳の絶唱  スコット・ウォーカー Scott 音楽のみなもと/BIGLOBEウェブリブログ
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