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zoom RSS スコットの好きな監督ロベール・ブレッソン

<<   作成日時 : 2010/03/29 17:56   >>

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スコット・ウォーカーが尊敬する映画監督 フランスのロベール・ブレッソン(Robert Bresson)作品「抵抗」(A Man Escaped)が 東京の岩波ホール・吉祥寺バウス・シアター他全国各地ででアンコール上映されます。(追加情報あり)

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      (スタイリッシュな映画と同じくご本人もなんてカッコイイ紳士!)

さてこの映画は 2000年の "Scott Walker's Meltdown Festival" でスコットが選んだ上映作品の一つ。
ブレッソン映画に共通する 寡黙な主人公のつぶやき 静寂のなかに響く靴音・扉のきしむ音がサスペンス効果となって 死を賭した「脱獄」に至る細工の過程がスリリングに淡々と描かれる。

ブレッソンの研ぎ澄まされた「淡々」とした文体こそ 作品にリアルな緊張感をもたらす。 絶望を一縷の希望に変えていく運命の女神の微笑みを祈らずにはいられない。 モノクロ映像による映画的興奮を味わうにはぜひ映画館で体験してみたい。

(追加上映)

吉祥寺バウスシアター(2) 

期間: 4月24日(土) 〜 4月30日(金)

時間: 午前11時 (モーニングショー上映)

詳細はこちら


今後全国各地で上映決定! (詳細はこちら) 

======(以下は終了)======

<岩波ホールセレクション> Vol.1 [抵抗と人間]

「抵抗と人間」をテーマに、世界映画史に残る、フランス映画の名作を連続上映

作品: 「抵抗 死刑囚の手記より」 (1956年)

期間: 3月20日(土) 〜 4月16日(金)

時間: 月〜金   11:30 / 2:30 / 6:30
      土・日・祝  11:30 / 2:30 / 5:30
         (各回完全入れ替え制)

場所: 東京・神保町 岩波ホール 詳細はこちらのHP

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この映画はレジスタンス活動で捕虜となり死刑宣告を受けたフランス軍少佐の実話にもとづく。
原題は「ひとりの死刑囚が逃げたーあるいは風は自ら望むところに吹く」.。

★ロベール・ブレッソン監督のwikiはこちら

★DVD「抵抗 死刑囚は逃げた」はこちら

★当blog関連記事はこちら

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スコットがロベール・ブレッソン作品の中で直接作品名を挙げていた映画に
「少女ムシェット」(Mouchette)(1967年)がある。

今日初めてこの映画をDVDで見た私 冒頭から最後のシーンまで身じろぎも出来ないほど映画に吸い込まれてしまった。 映画の一つ一つのシーンが脳裏に焼きついている。 登場人物の一言一言が普遍的な人間の本性を露わにする。 
老女から「死んだ人は神さまになるのよ」と言われ 自らの悲しい運命を引き換えるように もらった服を死に装束にして神さまになろうとしたムシェット。
痛ましくも切ない青春映画である。 クラウディオ・モンテヴェルディ作曲の「聖母マリアの夕べの祈り」の歌が心に沁みた。 永遠に人の心を揺さぶる映画に違いない。

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以前"Tilt"のCDジャケットを取り上げた際 ブレッソンの映画「ラルジャン」や「スリ」で手が度々クローズアップされるので何らかの影響があるのではないかと触れたが 「少女ムシェット」の冒頭の森のシーンを見て その思いを益々強くした。

ロベール・ブレッソンのウィキペディアに書き込まれた一節・・・「いわゆる前衛の監督ではないが、極限まで虚飾を廃して大胆かつ慎重に作り上げられた繊細な各作品は、その異様で静かな迫力によって他の映画人を震え上がらせ、そして一般の観客にはなんらかのかたちで「映画とは何か」という問いかけを感じさせずにはおかないという点で、きわめて特異な作家であるといえる」

スコット・ウォーカーに関心のある方々は ロベール・ブレッソンの映画をぜひご覧になってください。

★「少女ムシェット」DVDはこちら。 

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自動広告対策のため この記事に寄せられたコメントを以下に掲載いたします。

◎0109archangelさん

はい、ご紹介の映画、ぜひ観てみたいと思います。
それから、「音楽図書館」利用しました。miracle-mule様、大変親切な方ですよ。
2010/03/23 12:25


◎walker-inthesunさん

catwalker様
久しぶりの更新、わくわくして読みました。
さすが、Scott研究第一人者であられる。ロベール・ブレッソン、たしか「ジャンヌダルク」をテレビで見たことがあります。淀長さんも映画の友で紹介していた記憶が・・・
モノクロの映画は私の子どもの頃はあたりまえでしたけど、今改めて見直すとその中でしか見えない美しい色がありますよね。「シベールの日曜日」なんか曇った空の色を綺麗と感じました。シリアスなものは演技者の目の輝きと影がすべてを印象づけてしまうし。
「抵抗 死刑囚の手記より」
ぜひ観に行きたいと思います。Scottのファンとしてもただのシネマ好きとしても。
そしてロベール・ブレッソンのウィキペディアの一説はまさしくScottのTilt以降の制作思考と相通じるものですね。強く共感したのではないでしょうか。 2010/03/23 22:05


◎ miracle-muleさん

0109archangel様、ご利用ありがとうごぞいました。誉めていただき素直に喜んでいます。

大好きな”til the band comes in"ほど映像的、映画的な喚起力のある作品は他に思い浮かびません。。
導入部からもうルイ・マルやルネ・クレマンなんかを思い起こしながら聴いていました(でもヒロインはみんな黒のタートルのアンナ・カリーナ)。
ロベール・ブレッソンですか。
名前だけはかねがねといった感じの監督さんでしたがどれも素敵なスチールですね。
特に”ムシェット”は惹かれます。ありがとうございます。良いものを教えていただきました。
今年はフランス映画年にしようと自分で決めて忘れていました。 2010/03/23 23:46


◎EMYさん

catwalker様
大変貴重な情報をありがとうございました。「少女ムシェット」注文致しました。岩波ホールも何とか時間を作って行きたいと思っています。本当にありがとうございます。catwalkerさんのおかげで私の人生が豊かになっていきます。これからもいろいろご指導ください宜しくお願いします。 2010/03/24 00:06
    

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
miracle-mule様
Til the Band comes inを映像的・・・とおっしゃること同感です。私は”橋”で同じようにイメージを抱きました。でも面白いことに私の頭に描かれる映像はなぜだかどうしても邦画になってしまうのです。明治か昭和初期の色街で育った幼馴染の少年少女(女の子が年上)が悲しい定めにひきさかれる・・・その少年がのちに作家か記者かになって思い出の橋のたもとで語る回想劇。BJMとして合う合わないはべつとして。Scottの歌には歌詞ももちろんですが、独特の印象があってそこからいろいろ果てしなくドラマが広がるのです。これは聴く人それぞれ全く違うと思います。特に本人がこれを知ったら昔の日本なんか知らないよって大笑いするでしょうね。

catwalker様
ブログを読み返していたらDriftの記事のなかで”A Lovers Loves"についてScottが母ベティさんを看取った体験・・というお話に目が留まりました。
そう、Scottに再会してまず私が考えてしまったことは
彼が今日まで沢山の出会いと別れをしてきたこと。
まずイギリスに永住していたのなら母ベティさんを亡くした時、アメリカに飛んだ彼の心中を思うと胸が痛みました。また、大恩人のジョニ・フランツとの死別、数少ない友人との別れ、そして結婚、子どもの誕生、(catさんにLeeが生まれたことを彼がとても喜んだ事を教えてもらってホントに嬉しかった)離婚・・
私が遠ざかっていた間に彼がどんな人生を送っていたのか考えてしまったのです。おせっかいなおばはんですね(苦笑)
とにかく彼の創作人生は精神力と体力を擦り減らすようなもの。せっかくここまで築いてきた音楽の世界なのだからどうかせめて彼にとって有意義なものであってほしい。勿論元気で・・・
walker-inthesun
2010/03/31 15:32
walker-inthesun様
スコット・ファンならばお気に入りの曲やアルバムに
皆さんそれぞれの絵をお持ちなのでしょうね。
それにしてもThe Bridgeから谷崎みたいな世界を連想する
想像力はなんというか凄過ぎますね。
アルバム”"til the band comes in"からフランス映画を連想するのはいかにもというか当然という感じで「橋のたもとの回想」のジャンプ力には完敗です。
男は関連づけで世界を描くのに対し女性は飛躍で描くといった感じでしょうか。参りました。
miracle-mule
URL
2010/04/01 02:44
miracle-mule様
あまりオダテナイデください。このコメントってのは載ってから読み返すと超恥ずかしいもんですね。(赤面っ)
ただこれはどうでしょうか?たぶんNiteFlightsのアルバムに収められてると思うのですが、Garyの”DenHaague”はマイケルの”thriller"さながらのオカルト体験ができそうな逸品ですよ。私も始めはGaryの歌にバックコーラスでScottとJohnが面白い感じで入っているし、気楽に聴いていたのですが、最後のストリングスの盛り上げ方が凄い迫力で、古い洋館の長い廊下をずーっと導かれるように進んでいってつきあたりの扉が迫ってきて鼓動とともにいきなり暗転!・・・ギャーっ助けてっ!・・・失礼しました。
Scottの名演出の一曲だと私は思うのですが。
walker-inthesun
2010/04/01 22:42
確かに”スリラー”のひな形みたいな曲ですよね。
こういうユーモアがしれっと出て来るところもまた魅力的です。でもこの曲、まだ他に似た曲があるはずなのに、それがどうしても思い出せずとても歯痒い思いをしています。今日も寝付きが悪いのだろうなあ。

ところでルーファス・ウェインライトの新譜"All Days Are Nights: Songs for Lulu "です。
ジャケットが"Scott 3"にそっくりだというのはお話しました。このタイトルの”ルル”というのは女優ルイーズ・ブルックスのことなのですが四曲目の"Big Louise"はルイーズ・ブルックスと関係がありますか?という質問を若い友人から受けました。
にわかスコット・ファンの自分は答えられずに困っています。どなたかご存知でしたらお助けくださいまし。よろしくお願いいたします。
miracle-mule
URL
2010/04/03 20:08
スコットの好きな監督ロベール・ブレッソン スコット・ウォーカー Scott 音楽のみなもと/BIGLOBEウェブリブログ
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