スコット・ウォーカー Scott 音楽のみなもと

アクセスカウンタ

zoom RSS 寒中お見舞い(アメリカから)

<<   作成日時 : 2011/01/19 01:58   >>

トラックバック 0 / コメント 14

アメリカ在住のycockerhさんが BBC TVで2006年に放送されたScott Walkerへのインタビューを和訳してくれました。

とても喜ばしいことに OKOGEさんはじめ熱心なファンの願いが ycockerhさんのご尽力によって叶いました。
ycockerhさんが和訳されたインタビューは 貴重な資料として本稿に採録させていただきます。

参考までに当blogでは 2006年4月1日のこちらの記事で番組のことを紹介しましたが 和訳ができなかったので この度のycockerhさんのご親切を本当に嬉しく思います。 ありがとうございました。

画像


★ycockerhさんのコメントから・・・

『とにかく、DVDやYouTubeでScottのなまの声を聞けるようになって本当にありがたいことです。 私は彼の英語が40数年の間にどれだけイギリス英語の影響をうけたのかがとても興味があったのです。 よかった!アメリカ英語をしゃべてる!というのがThe 30th Century Manを最初に見たときの第一印象ででした。 いやあ、本当にうれしかったですよ。』

『いま、気になっているのは、かれの発音の変化ある一定の母音について、イギリスに長年住んでいる間に変化が少しおきていること。 それから、インタヴューの中でもイギリス英語(アメリカ英語では使わない表現を少し使っている事)の使用。 それが、かれの心理とどう関わって、曲作りにどう影響しているのかが、凄く知りたいところです。 これは夏休みの研究課題かな、なんてしょうがない事を考えています。』



■2006年 前作から11年ぶりに発売されたスコット・ウォーカーのアルバム"The Drift"を特集したBBC TV2の番組 "The Culture Show"のインタビュー。
場所はロンドンのメトロポリス・スタジオ。



================================

"The Culture Show" BBC TV2  2006年3月30日放映

S:Scott Walker W:女性インタビューアー (和訳部分は2分25秒あたりから)

W:完全な世捨て人というのではないとすれば、非常にプライベートを大切にする人という評判がありますけど、実際もっと世捨て人的になっているのでしょうか、それともそれが自然に人をさけているんでしょうか。 

S:私は世捨て人なんかじゃないですよ。 わたしの友達は、私はただLow keyだと言っていますね。

(これは二つの意味をかけています。 一つは彼の声がLow keyだと言うこと。 もう一つの意味はセレブやアイドルのように目だった立場にいるのではなく、後ろに控えているという意味です。それで、二人ともくすっと笑っていましたね。)
気ちがいでも世捨て人でもないですよ。

W:でも、人々が過去10年間Scott Walkerを見てないけど、と言うようなことを聞きますけど、意識的に人を避けてきたんですか。

S:いいえ、いいえ。何人かはそうですけどね。(笑い) たいてい何も話すことはないし、ただつきあっているのは意味がないでしょう。

W:60年代のころを振り返って見たとき、どういう気持ちになるのか聞きたいのですが。 あのころはビートルズに匹敵するぐらいの人気があったわけですけど、 全くその時のアイドルとしてのキャラクターから完璧に抜け出したと感じていますか。

S:初めのころはよかったんです。 特に初めの2−3枚のアルバムを作っているころは。 ところが、ビジネスの金儲けのことばかりを考えて文句ばかり言うビジネスの奴らがいて、本当にそういう人種が嫌いだったんです。 そういうひどい生活があったけど、最初は本当にすばらしかったんです。 今は音楽業界はもっとよくなっていますけど、あのころはもっと未開で野蛮な世界でしたよ。 本当に大変な仕事で、きつい生活でした。 まず、きちんとどこにも食べに行くということができなくて、ファーストフードや路上で調達できるようなひどい食べ物を食べていたんです。本当に大変な生活でしたよ。     

Scott Interviewの続き 1

1967年の解散以降、彼の精神的崩壊が噂となったというコメントの後。

W:これは神話のようになっていると思うんですが、あの当時、すっかり何もかも捨てて修道院に逃げ込んだと言うのは真実なんでしょうか。(首をボリボリ)

S:修道院に逃げ込んだ言うのは本当ですが、何もかも捨ててグレゴリオ聖歌隊に入ろうと思った訳じゃないですよ。
 
W:本当ですか。

S:ええ、違いますよ。
 
(「マティルダ」の後は 皆さんもよくご存知の、どのようにJack Brelの曲に巡りあったかという例のプレイボーイクラブのお話。)
 
S: とにかく彼を発見した時には本当に興奮しましたよ。それで、スタッフを連れてきて自分が発見したものを聞かせたんです。スタジオもそれに協力してくれました。
 
W:(ナレーション)最初の彼のアルバムにはBrelの作品がたくさんあった。 次第に実験的な異なったスタイルとリズムを使った独自の作品が現れた。 それと同時に大衆からは遠ざかって行った。 その後のアルバムは商業的には失敗し、彼の絶頂期は終わりを告げた。

S: 問題は「Scott 3」 から始まっているんですけど、「Scott3」 も「4」も全くばかげた考えだったんですが、ほとんど全曲自分で書いてしまったんです。 全くばかげていますよ。 (あのアルバムの中で自分が書いた曲は)誰も簡単に踊れないような曲ばかりでしょう。 それに、聴いている人に一晩中同じ曲を聞かせているようなものですよ.
以前、仲良く付き合ってた人たちが離れていくようになって、商業的な利益が上がらなくなってきたら、周りの人がもう自分に触れたくないようになってきました。 その後は何が起こったのかは自分でも分かりませんね。(笑い) 自分の世界がもう酒酔い状態。 

Scott Interview 2

(Jessieのあと)

W:現在あなたの音楽は全くちがっているし、理解するのが難しくなっていますよね。それを自分でどう思いますか。

S:そうですね、難しくなっていると思います。(余計なものが)そぎ落とされていると思います。 でも、ムードは多分同じか、やはりそぎ落とされていると思いますが、元をたどっていくと、あの若かった奴がやっていると言う所にたどり着くと思います。

W:多分あなたはファンのための音楽というより、音楽家のための音楽を作っているとかんじますね。

S:それは分かりませんね。 そうじゃないことを望んでいますけど。 多くのMusicianが容易に入手できる曲を書いて、まあいろいろな種類の曲がでていますけど。自分としては、皆さんがどこかのレベルで(私の音楽と)つながってくれているのを望んでいます。

Scott Interview 3

W:あなたの音楽がどんどん硬い荒涼としたものになっているように思いますが。

S:ええ、そうですね。
 
W:Driftはさらに衝撃がつよい。

S:ええ、Driftはアレンジが全くないんです。 以前はフルオーケストラの荘厳なアレンジのものをやってましたけど。 今は、音の大きな塊がメインで、オーケストラはいますけど、音の大きな塊がそれと一緒に出てくる。

W:ゆっくりと時間をかけて仕事をしているんですね。 何かが自然に自分の方にやって来るに任せるというか。

S:その通りです。 無理に事を進めると、時間つなぎの音楽を作るようなものですから、辛抱強くならなくてはいけませんね。

W:もう次の構想でいそがしいですか。

S:ええ。もう次のアイディアはできているので、次の段階に移りたいと思っているんです。もう、これもこれもと聴いてばかりいられませんから。

W:また、十年かかるんですか。

S:それはないでしょう。願わくはね。それまで生きてるかどうか分からないですからね。 (笑)

================================

ycockerhさん 「寒中お見舞い」どうもありがとう! 

ご多忙の中 大変ご面倒をおかけしました。 今後とも興味をもたれたものがありましたら どうぞ皆さんにご披露願います。 
長文のものやお便りは 上段の「プロフ」欄にあるアドレスへご連絡いただければ幸いです。
 
*寒中お見舞いシリーズ まだ続きますよ〜。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
関連部分のコメントを転用いたします。(catwalker)

『ycockerhさん お忙しい中有難うございました。
首ぼりぼり”には笑いました。でもScott3,4を全曲自作で仕上げた事を自ら「ばかげたこと」と話しているのには胸が痛みました。決してそうではないのに。

それからQ:ファンの為ではなく、音楽家のための音楽をかいているのか? S;そうではない。皆さんとどこかのレベルで繋がっている事を望みます。ってところが素直に「ハイ、繋がってまーす」って言っちゃいけない?』
swallow
2011/01/19 02:08
>ycockerhさん
お世話様でした。<m(__)m>
ちょっと確認なんですが ナレーションで言っている「スコットの3番目のアルバムには Brelの曲は使われなかった」という箇所・・・「Scott 3」にはBrelが3曲入っているので これはナレーションの間違い? 
catwalker
2011/01/19 02:30
ycockerhさん
大変、お疲れ様でした。
長いインタビューの和訳をお願いして、大変申し訳なく思います。そして、お忙しいにもかかわらず引き受けて頂き、大変ありがとうございましたm(_ _)m。

catwalkerさん
早速の編集とUP、大変ありがとうございますm(_ _)m。
OKOGE
2011/01/19 08:04
catwalkerさん、
すみません、よく聴きかえしましたら、彼女はこういってました。(言い訳するつもりはないですが、この女性のイギリス英語なまりには本当にわかりにくいんです。)Walker's first solo album did include Brel much work. ですね! このFirst to muchの発音には まいりました! 「最初のかれのアルバムにはBrelの作品がたくさんあった。」に直しておいてください。 お金の入らないやっつけ仕事はよく確認しないで、やってしまいます。 すみませんでした。 
ycockerh
2011/01/19 12:41
catwlkerさん
プロフと言うのがあるのに今気がつきました。 今度からはまずcat
さんのメールに送ることにします。こんなふうにupされると知っていたらもう少し言葉も吟味しておくれたのに、とちょっと残念。とにかく、忙しい中の雑な仕事で本当に申し訳ありません。 プロ意識にかけますね。 Scottを見習え!と肝に銘じます。 
 
ycockerh
2011/01/19 13:13
ycockerhさん
ご多忙のところお手数をおかけしました。
早速修正いたしました。
英語で書いていただいたところを何回も聞き取り ナルホド〜と理解できました。
確かにQueen's Englishは 米語と発音が違うので慣れないと分からないですよね。
以前このblogで取り上げたスコットが十代の時のFavorite Artist "Johnny Ace"(ジョニー・エース)の名前を UK英語だとジョニー・アイスと発音していたので一体誰のことなんだろうと戸惑ったことがありました。
修正・訂正は私もしょっちゅうやっていますので お気軽にいつでもご連絡ください。

Scottの発言で swallowさんが反応した個所に加え 『元をたどっていくと、あの若かった奴がやっていると言う所にたどり着くと思います』の部分 私も「激しく同感」です!
catwalker
2011/01/19 15:13
catwalkerさん
yes!yes!yes!!あの若かった彼にたどり着いてます〜!激しく激しく同感です!
OGOGEさん
おこげちゃんの一周忌にこの曲を送ります。ホントはScottの歌でと思ったのですが、見つからなくてオリジナルで・・・
http://www.youtube.com/watch?v=5a_4fBH_7dk&feature=related
ゆっくり思い出してあげてください(=^・^=)
swallow
2011/01/19 20:37
あのあのぅ・・・皆様。ずうずうしい事で大変申し上げにくいのですが・・・私の作った新しいアップを観てみてくださいませ・・・出来がどうのとかいうことではなくて、ほんと奇跡のようなことになっているんです。
http://www.youtube.com/watch?v=Oy1_RfnZDMk
swallow
2011/01/19 20:53
swallowさん
先ほどのコメントのサイトを開けた所"権利所有者によりブロックされています"の表示あり。聴くこと出来ません。swallowほかの方法を教えてください。お願いし
ます。(涙) 

ycockeh
忙しい中翻訳、本当にありがとうございました。感謝。これからも、よろしくお願いいたします。

hiro
2011/01/19 21:38
hiroさん
ごめんなさい!というより当方ショックで唖然としてます。今私が開けると観られるんですよ(??)しかし著作権により地域によっては・・・と書いてあり、もう一度調べたら「全世界でブロックです」だってー
じゃあ私のPCだけしか見られないってわけ?そんなぁ・・・(TT)
でもすこしでも皆さんに味わっていただきたいので、こうしてください。
フィギュアスケーター、ジェフリー・バトルの2010TheIce
http://www.youtube.com/watch?v=ASw90HB4ndA&feature=BF&list=PLCE9800F8526F47DD&index=17
この音声を消してScottの”Free Again"を被せてください。映像のほうが早く終わってしまいますが、とにかくタイミングが恐ろしいほどぴったりなんですよ。雰囲気と言いジェフリーの表情と言い私は鳥肌が立ちました。どうかやってみて。お願いm(_ _)m
swallow
2011/01/19 22:26
swallowさん
う〜ん言われてみれば、タイミングピッタシね。ほんとScottの音がないのが、残念!!!
"Free Again"一緒に聴きたかったな。
hiro
2011/01/19 23:06
swallowさん
if…オリジナル、初めて聞きました。Scottのもいいけど、David Gatesもとてもいいです〜!!
おこげの事、そして、if…を好きだなんて、良く覚えていて下さいましたね。いつも、優しいお心遣い、本当にありがとうございます〜m(_ _)m。
OKOGE
2011/01/19 23:56
catwalkerさん
結局今日一日ひきこもりで作りなおしました。まだまだ満足な出来ではありませんが、これが限界です。そんなに変わっていませんが、かなり修復したつもりです。Scott師(と仰ぎます)の作品に恥じないように頑張ったので観てやってください。
http://www.youtube.com/watch?v=xE2AQuVMmX8
swallow
2011/01/20 16:59
swallowさん
"IF"のオリジナルとても良いですね。Scott盤しか知らなかったので、嬉しいです。スクリーンに歌詞が書かれていて、何だか納得してしまう。世界が広がって、超楽しい!!
hiro
2011/01/21 19:00
寒中お見舞い(アメリカから) スコット・ウォーカー Scott 音楽のみなもと/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる